その他(新聞掲載、文献等)


「宇部短大新聞」第17号(昭和42年11月9日発行)」

 「私は近頃になって気がついた。耳から教えられているときには弟子は動かない。人生に立ち向かうとき、弟子の心をゆさぶるものは師の言葉でなくて、師自らが人生に立ち向かう姿勢だったのである。それに気がついた私は、あらためて良い師にめぐり逢った私の幸せをかみしめている。」
(『香川昌子伝』の著者、上田芳江氏)



「宇部時報」(昭和42年11月8日発行) 〜裁縫塾から出発 60年後の今日の偉容へ 香川昌子女子の優れた教育理念〜

 このように教育理念を持った良妻賢母、社会生活における人間関係の基調を親愛、誠実等のおいた人間づくりは、六十五年後の今日の校訓にも脈々と流れ、古くて新しい命題として今日の新造校長に引き継がれている。
 


「香川昌子伝」 〜大正時代の昌子先生〜

・先生は何時でも言っておられたのでございます。技術の末梢にとらわれるな、精密な技術の裏には正しい理論の裏付けをせよ、次の時代に役立つ展開生のある技術を学びとれと(P207)

・一面には、あの厳しさを持たれた先生が、一人一人の職員を大切になさるお姿を拝見しておりますと、心から、お母様とすがりたい気持ちになるのでございました。家庭的な雰囲気とでも申すのでございましょうか、叱られても叱られても、暖かさのこもる雰囲気でございました。(P208)

・私は、教育は理屈ではなく、心だ、と思います。暖かい心のふれあいこそ、人間生活の基調ではないかと、つくづく思うのでございます。私にこのことを教えてくださったのは、香川昌子先生でございました。(P212)

旧職員 同窓会顧問
 
江本 さだを 様

 

・叔母の私室には、卒業生の訪ねてこない日はなかった。暑い寒い季節見舞いから、人生の行路の難問題まで、叔母は母親のようにその人たちの相談相手になっていた。(P218)

・そしてとうとう、師走十七日の夕に長い旅に行ってしまったのである。最後の浄めは卒業生の手で、そして旅衣も卒業生が一針ずつ縫ったものを着せてあげた。(P220)

元宇部短期大学教授
香川昌子先生の姪御 様
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