インターンシップの報告

2007年3月に研修

 
報告1
藤野直子さん(研修先:日本通運(株) 下関支店
 私は、運送業の事務に関心があり、会社というものはどういうところなのか、 どのような仕組みになっているのか、また事務の仕事はどのようなものなのかを知りたかったのでインターンシップに参加しました。 今回私は日本通運株式会社下関支店にインターンシップを受け入れていただきました。

 日本通運下関支店は山口県の支店の中で一番規模が大きな会社で、ペリカン便、引越、JRコンテナ、海運の課に分かれています。 今回私は5日間の内 3日間はペリカン便、2日間は引越しの就労体験でした。

 ペリカン便での仕事はコピーや伝票整理、荷物受付、荷物の仕分け、請求書作成をさせていただきました。 しかし私が体験した仕事は社員さんにとってはほんの一部に過ぎない仕事でした。 事務と聞くとひたすらパソコンや書類とにらめっこをしているのかなと思ったら、電話も頻繁にかかってくるし、小さな荷物の受付やメール便の仕分け、 トラックの運転手にパソコンで指示を出したりと、とても忙しそうでした。 ペリカン便の事務の主な仕事は電話対応だそうです。感じのいい声、言葉遣い、正確に聞き取る事を心がけている様子が見受けられました。

 引越の事務の仕事でもやはり電話対応が主であり電話対応から仕事が始まります。 事務の主な仕事は、電話対応、受付、パソコンに顧客情報入力、トラックの手配手続き、領収書作成で一通り体験させていただきました。 ちょうど引越シーズンで、電話が鳴りっぱなしになったりと、とても忙しそうでした。 また、何十人というお客様の引越し先などの特徴を頭に入れていた社員さんにはびっくりしました。 社員さんは引越しの始まりから終わりまでお客様と接するので気持ちよく引越していただくため、一つ一つの仕事を正確にしていました。 一つでも仕事を怠ると、荷物が届かなくなったり、引越当日にトラックが来ないなどといったトラブルがおこるそうで、私も手配を取る時は慎重にやりました。

 そしてこれからは石油がなくなりトラックが使えなくなるだろうといわれていて、 対策として今色々計画をたてているそうでこれからますます成長していく会社なのだと思う。

 ある社員が「技術や知識はやっぱりあるにこしたことはないけどそれだけじゃ会社で仕事はできない。 他の社員さんとの良い人間関係を作られなくては仕事を教えてもらえなくなるかもしれないし、楽しくなくなるからね、一番大事かもしれない。」 とおっしゃられました。

 社員さんもみんな良い人ばかりで何もできない私を暖かく迎えいれてくれてうれしかったです。 このように5日間というとても短い間で多くの貴重で価値のある経験をすることができました。 このインターンシップを通じて、知識や経験だけでなく、働くことの厳しさや責任、人と人との連携の大切さを実感しました。

 また、興味のあった通運業の事務の仕事で体験することができ、さらに興味深くなりました。 これを活かして今後の学習への取り組みや就職活動へ今回の経験を役立てたいと思います。

 普段の生活では経験できないインターンシップ、知らない企業に行くのだから少し勇気がいるけど、 得るものがたくさんあるので機会があれば一年生も参加してみるといいと思います。


報告2
西村政美さん(研修先:日本通運(株)宇部支店ペリカンセンター
 私はこの度、春休みの期間を利用してインターンシップをさせていただきました。研修先は日本通運株式会社宇部支店ペリカンセンターで5日間お世話になりました。 私がインターンシップを希望した一番の理由は会社や企業に就職した時の体験をしてみたかったためです。 また、会社の雰囲気やどんな風に仕事をしているのかなど、実際に働いてみないとわからないことがたくさんあるだろうと思いインターンシップをすることにしました。 研修時間は朝8時から夕方5時まで社員の方々と同じ時間帯に仕事をさせていただきました。 研修の内容は、現場見学、発送原票、出荷容器明細書の入力・運賃計算重量の算出・送り状の照会・輸送状況の確認などをさせていただきました。

 その中で私が、主にさせていただいた仕事は出荷容器明細書の数量を明細書を見ながらパソコンに入力していく、という作業でした。 所長さんが私がパソコンに入力している数量について、実際の現場に行ってわざわざ教えてくださいました。 数値を入力するという単純な作業でしたが、一つひとつが、どれだけ責任のある仕事なのかこの作業の責任は重大だなと感じました。 そのため間違えないように何度も確認しながら作業を続けていきました。

 始めの頃は、ほぼ一日パソコンに向かって作業をすることが、ふだん慣れていない長時間の作業だったため、とても疲れてしまいましたが、 3日目を過ぎる頃には、慣れていました。  一つの作業を続けてすることは、集中力を持続させなければならず、とても難しいことだと思います。 しかし、私はここで「目的意識を持つ」ということがとても大切なことだと感じました。 実際の現場での見学をする前と見学した後では集中力が非常に高まったと思います。 それはただ、見学をしただけではなく、自分自身が今何の作業をしているのか、という目的意識を持つことで仕事に取り組む意欲・姿勢が変わってくると感じました。 そんな中、私は一つの作業に精一杯なのに対して、まわりの職員の方々を見ると、 いくつもの仕事を、てきぱきと段取りよくこなされていて、一日中電話が鳴り響く、忙しい中での職員の方々の、 電話応対を聞いているととてもスムーズに対処されていました。 実際の社会で言葉遣いや応対の仕方など、実社会で通用できるようになるには、日々の生活で心がけなければならないと強く感じました。

 今回の研修において、私が仕事をさせていただいた所内は、会社全体がとても和やかで温かい雰囲気でした。 楽しく仕事をするためにも信頼関係やコミュニケーションがとても大事だと感じました。 アルバイトとは違い、時間が経てば終わりではなく、与えられた仕事に対する責任が違うと強く感じました。

インターンシップを体験してみて、将来就職するにあたって、本当に自分がしたい仕事を考えるきっかけになったことまた、 これから自分が何をすればよいのかを考える機会できたことをいまとても嬉しく思っています。 インターンシップ研修ではきっと学校生活では決して味わえない貴重な体験ができると思います。 みなさんも、今興味のある仕事があれば実際に就職する前に体験してみると新たな発見があると思います。以上で私の報告を終わらせていただきます。


報告3
山形悦子さん(研修先:医療法人博愛会介護老人保健施設ぺあれんと
 私は、医療法人博愛会介護老人保健施設ぺあれんとで、5日間実習させていただきました。 主な実習内容としては、電話応対・一般客応対の受付・パソコン入力、そして雑務でした。 電話応対・受付・パソコン入力は学校で学んだりしていることだし、マニュアルもあったりするのですが、雑務にはそれらがありません。 分かっていることといえば、丁寧かつスピーディーに仕事をこなすということ。 どのようにすれば、早く、丁寧にやれるか試行錯誤でした。 三日目と、四日目の作業は集中力と、細かい気遣いが重要とされるもので、途中挫折してしまいそうな時もありましたが、 周りの職員方や患者様からしばし声をかけていただき、乗り切ることができました。

 ぺあれんとの職員一人一人の働くということに対しての心構えに感銘し、誰に対しても優しく、アットホームでとても働きやすい職場環境に魅力を感じ、就職したいと、熱く思いました。  挨拶も、笑顔でしてくださり、緊張していた私も三日目にしてようやく自然と笑顔で、自分から積極的に挨拶をすることができるようになり、次第に自分が、そこの職員の一員として働いている気になるほど、職場に溶け込むことができました。 五日間だと、仕事に慣れ始めた頃に終わってしまうので、とても短い実習期間なのですが、インターシップは実際に職場へ行っての勉強なので、机上では学べないようなことなども、沢山学ぶことができます。 そして、社会へ出る上でのSTEP台となる貴重な体験をすることができる、素晴らしい授業だと思います。 インターシップをさせてくださった、医療法人博愛会介護老人保健施設ぺあれんと様をはじめ、サポートをして下さった担当の先生、そして、この施設を紹介してくださった小西さんに、心から感謝しています。

 一年生は、まだ就職とかにピンと来ないような話ではありますが、インターシップでは、自分の新しい能力を見出したり、 将来への道を更に広げていけるチャンスなので、是非後期に受けてみられると良いと思います。



宇部フロンティア大学 情報システム学科