WWWとは

WWWは、インターネット上で動く情報システムのひとつです。 その名前は、World Wide Web(世界中に広く張られた蜘蛛の巣)の頭文字を取ったものです。 WWWと言いにくいために、単にWeb(ウェブ)と呼ばれることもあります。

WWWは、スイスにあるCERN(Conseil Europeen Pour la Recherche Nucleaire : ヨーロッパ粒子物理学研究所)でプログラマーをしていた Tim Berners-Lee氏(左写真)によって1990年に開発されたソフトウエアが原型です。このソフトウエアは、離れたところにいる共同研究者らが情報を共有する道具として考案されたようです。彼は、自分の作ったソフトウエアが研究所で大変役立ったので、これをインターネット上で公開しました。

Timさんによって公開されたソフトを、イリノイ大学の4人の学生が画像や音声なども扱えるように改良し、1992年に Mosaic (モザイク) と命名しました。 このMosaicがインターネットを通じてアッという間に世界中に広がり使われるようになったのです。

WWWは、インターネットに接続されているコンピュータに格納されている情報を、インターネットに接続されている別のコンピュータから取り寄せて見たり、データを送ったりする仕組みです。 情報が格納されているコンピュータをWWWサーバとよび、情報を取得しようとしているコンピュータをWWWクライアントと呼びます。 WWWクライアントでは、ブラウザと呼ばれるホームページを閲覧するソフトウエア(Explorer, Netscapeなど)がホームページを見ることを可能にします。

WWWの情報のやりとりは、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)と呼ばれる通信規約にしたがって行なわれています。


ホームページを見るということは、次の処理を繰り返していることです。

  1. クライアントから自分の見たいページを指示する。
  2. 指示されたページのあるWWWサーバを探し、目的のページに関係する情報のコピーを依頼する。
  3. WWWサーバは依頼された情報をクライアントにコピーする。
  4. クライアントは、コピーされた情報をディスプレイに表示する。

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